ハワイで行われるワールドチャンピオンシップ・アイアンマントライアスロンで
6回優勝した男、デイブ・スコットを知っていますか?
(上の写真はデイブ・スコットではありません)
デイブ・スコットのトレーニング方法は、かなり科学的、生理学的に考えられており、
僕もトレーニングを考えるときに参考にしています。
今回はデイブ・スコットのトレーニング方法のなかで、バイクトレーニングの例を紹介していきます。
デイブ・スコットとは?
トライアスロンが生まれ、盛り上がり始めた初期のころに活躍した伝説のトライアスリートです。
彼がハワイ・アイアンマントライアスロンで優勝した年は1980、82、83、84、86、87年。
そして、子供の誕生とともに競技を引退。
しかし、40歳になる1994年に、5年ぶりにハワイアイアンマントライアスロンに復帰し、
2位という成績を収めています。
復帰理由は「息子たちに自分の青春を捧げてきたものを見せたかった」
かっこいいお父さんですね。
デイブ・スコットのトレーニング方法の基本的な考え
5つのトレーニング方法を組み合わせて、トレーニングを計画しています。
・瞬発的スピードトレーニング
・スプリントレーストレーニング
・最大酸素摂取量トレーニング
・アネロビック限界トレーニング
・長距離トレーニング
具体的なバイクトレーニングの例
瞬発的スピードトレーニング
30秒間立ち漕ぎ、休憩90秒。
これを7本行う。
スプリントレーストレーニング
800mの短距離走、休憩30秒~90秒。
これを6本行う。
最大酸素摂取量トレーニング
3分ハードを3本を2セット。
休憩は10秒~20秒、セット間の休憩は2~3分。
アネロビック限界トレーニング
1.6kmを8本、2セット。
休憩は200m軽く漕ぐ。
長距離トレーニング
64kmをコンスタントに漕ぐ。
以上が、デイブ・スコットが考えるトレーニング方法の例です。
まとめ
5つのトレーニング方法がありますが、この考え方は現在のトレーニング関連の参考書にある、エネルギー供給システムや運動強度による体の反応などと同じような考え方です。
デイブ・スコットは運動生理学者でもあったので、30年前の科学的なトレーニング理論は
現在とあまり変わりはないみたいですね。
もっと詳しく理解したい方はデイブスコット著「デイブ・スコットのトライアスロン」を参考にしてみてください。
デイブ・スコットの成績について知りたい方はこちらをご覧ください
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