ロードバイクで坂道を上るのは好きですか?嫌いですか?
僕はどちらかというと好きな方です。
きつい道を苦しみながら上っていると、 なんだか自分が強くなっているように感じます。
で、ここで思ったことは、
「坂をいっぱい上れば、速くなるのか?」ってことです。
「アップダウンが多いレースならいいかもしれないけど、あんまり坂がないレースには関係ないんじゃない」「ただ筋力があがるだけでしょ」って思う人もいるかもしれませんね。
坂を上るとロードバイクは速くなる
ジョー・フリール著の「サイクリスト・トレーニング・バイブル」には次のようにあります。
「筋力が高まると、コースの性質に関わらず、思いギアで高速走行しやすくなります」
では
「どんなふうに坂道でトレーニングをすればいいの?」「なんで速くなるの?」 という事を説明していきます。
どんな坂道でトレーニングすればいいか?
傾斜がきつすぎない、3分以内で上れる坂道を使います。
できれば、坂の上下な平坦な道があるところがいいです。
トレーニングのやり方は?
・サドルに座ったまま上る
・お尻の筋肉(大殿筋)を使う
・心拍数は【180-年齢】を超えないように(マフェトン理論より)
・ペダルの回転数は70回転以上
・上り終えたら平坦な道で軽く漕ぐ
・坂を下って平坦な道で回転数を上げて軽く漕ぐ
これを45分~1時間ぐらいできるといいです。
なぜ坂を上ると速くなるのか?
ジョー・フリール著の「サイクリスト・トレーニング・バイブル」では
「筋力が向上すれば思いギアを踏めるようになるだけではありません。多くの研究が、筋力が向上するとAeTからLTを大幅に超えた強度にいたるまで、あらゆる運動強度でパフォーマンスが改善することを示唆しています。」
とあります。
※AeTとは有酸素性作業閾値のこと。「呼吸がわずかに深くなる」程度の運動です
※LTとは乳酸閾値のこと。乳酸が体に溜まり始めるぐらいきつい運動です。
なぜ坂を上ると速くなるのか。自分の解釈
ここからは僕の勝手な解釈、理解になります。
坂道を上るためには、常に大きな力で踏み続けなければならないですよね。
当然、筋肉がそれに慣れていなかったり、効率の悪い漕ぎ方をしていたらすぐ疲れちゃいます。
疲れないためにはどうすればいいか。
そこで、脳、神経、筋肉の協調性が高まってくるのではないでしょうか。
漕がなきゃ進まない坂道で頑張ることで、今まで、平地を走っていたときには使われていなかった筋繊維や神経の働きがONになって、使えるようになるのだと思っています。
例えて言うなら、扇風機のコンセントが抜けかけていた、みたいな感じかな?
(逆にわかりづらいか・・・)
もう一つの考え方として
漕がなきゃ進まない坂道では、どうすれば、楽に上れるか一生懸命考えますよね。
考えてなくても、きついから自然と体が、楽なやり方を探しますよね。
「どこで力を入れればいいか?」
「どんなタイミングで踏めばいいか?」
「いつ力を抜いて楽をしようか」
このようなことに対して、最適な体の動かし方を、脳、神経、筋肉が理解し記憶する事で、
自然と身についていくのではないでしょか。
結果、そこまで頑張っていない平坦な道でも、最適な体の動かし方、漕ぎ方が自然とでき、
速く走れるようになるのだと考えています。
誰の言葉か忘れましたが、こんな言葉があります。
「筋肉が記憶すれば、永遠となる」
僕の気に入ってる言葉です。
まとめ
「坂を上れば速くなる」
参考になったところや納得できたところはあったでしょうか?みなさんのトレーニングに役立つ情報となっていれば幸いです。